書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

令和改元セールが最強な三つの理由

 
 
平成から令和への改元がなされて、3日間が経過しました。令和への盛上がりの勢いは未だ衰えることを知りません。僕が実家へ帰省するときは、駅の売店に「令和」Tシャツ、タオルといった記念グッズが店頭に並んでいました。田舎の駅なのですが、影響がここまで波及していて、やはり今回の令和フィーバーは凄まじいものがあると感じました。ふと思いました。なぜにここまで、全国的にお祭り状態が続いているのか、自分なりに考えを巡らしてみます。
 
 
 

使用料無料であること

 

f:id:marimoconnect:20190504124958p:plain

 
 当然のこと過ぎて見逃しがちですが、この無料のインパクトはかなり大きいと思います。各企業のテレビCM、新聞広告、店頭セール。なにかにつけて「令和」のオンパレードであります。やはりそれはまず第一に、「令和」使用に対する使用料が発生しない点にあると思います。元号に対して、権利をもっている人は誰なのでしょうか。とうぜん元号の発案者でも内閣総理大臣でも天皇陛下のものでもありません。
 もしも、元号まで使用を規制されてしまえば、日本を支えるサラリーマンたちの通常業務に多大な損害を与えます。元号がなければ、効力をもたない書類さえあります。普段の生活からも分かるように、元号は文句なしに日本国民全員が自由に使用できます。著作権の概念がなく、これほど知名度の高い、皆が安心して無料で使用できるネームはちょっと、他に思いつきません。
 
 
 

文句なしの説得力があること

 

f:id:marimoconnect:20190504125134p:plain

 
 これはある本に書いてあった事なのですが、赤字覚悟セールというのは極端な話、通常価格の1%引きであっても実施可能なセールなのです。赤字覚悟というのは、経営者や店主の主観に過ぎません。極端な話、赤字を覚悟しさえすればいいのです。そして、それとセットなのが閉店セール。これも閉店するのがたとえ一年後であっても、閉店は閉店なのです。閉店セールは、閉店(予定)セールでも全然ありなのです。嘘はついてませんから。
 そこで今回の「令和改元セール」です。お客さんもこれは瞬時に判断できます。改元→めでたい→セールだ、という思考回路になることは容易に想像がつきます。なんで、改元セールするの?という野暮な疑問など沸き起ころうはずがありません。ただやはり、その改元セールでどこまで値引きするのかは、完全に各経営者判断なのですが、そこは各人の祝福度もしくは新元号への期待度なんかもあるかもしれません。しかし、「改元された」というたった一つの現象で、セールをするには十分な動機になることが分かるでしょう。
 
 
 

昭和にはなかった祝福ムードであること

 

f:id:marimoconnect:20190504125240p:plain

 
 令和改元セールが最強な最たる理由。ちらほら先述していますが、やはりこれに尽きます。天皇皇后両陛下(現 上皇さま、上皇后さま)がお元気なうちに、退位をなさったことが一番の理由だと思います。私がこのGW中に帰省したときに母が言っていました。
 
❝平成に変わるときは、完全に自粛ムードだったからね。ほら、小渕恵三さん(平成を掲げた眼鏡の人として有名な方)の顔もあのとき引きつってたでしょ。❞
 
 ま、後半は完全に私見が入っていますが、言われてみれば確かにそうかもなと私も納得しました。実際に昭和に生きた者の口から語られたので、説得力があります。昭和天皇が崩御されたことによって、実現された平成への改元。出発点からして、いくら改元するからと言えどお祝いなんてできる空気じゃありませんよね。そして上皇さまは以前から、身内の皇族がご高齢になり言葉も話せなくなり、認知症になられた様子も見てこられてきたようです。そのご経験が、今回のような異例の皇位継承を実現させたのかもしれませんね。
 
 
番外編:令和への期待感
 
 それにしても、「令和」という響きだけで何か新しいことが始まる予感がします。われわれ庶民への最初の目に見える恩恵として、全国各地で行われている改元セールがあります。その他に、目には見えなくとも、ただ単純に何か良いことが起こりそうだという胸の高鳴りを感ぜずにはいられません。こういうとき、日本人でよかったなと思いますね。物事の始まりと終わりをきちんと区別することって大事なことです。それが結果的に心機一転のきっかけとなり、様々なことがブラッシュアップされてゆくのだと思います。伝統を重んじながらも、常に新しく、進化し続ける日本のことがもっと好きになりました。