この世界の片隅に 上巻
小さな街のシアターで観た作品。絵のきれいさ、物語の深さが今でも鮮明に思い出される。何よりすごいのは、ちゃんと救いようがある作品だということ。空爆や戦争をえがいた中で、悲壮感しか感じない作品もある。絶望に打ちのめされる人々ではなく、希望に突き動かされるメッセージ性のある素晴らしい作品であった。今度は原作に触れてみたいと思い、購入に至った。
鹿男あをによし
小説で最初から最後まで、私の笑いが絶えなかったものは本作ただ一つだと思う。躍動感のある、いきいきとした人情劇を書かせたら右に出る者はいない。万城目学のやりたいこと全部詰め込んだという感が読んでいて、ひしひしと伝わってくる。なぜ昨日購入したばかりなのに、ここまで語れるかというと、過去に文庫本で読んだことがあるからである。今回はもう一度、あの愉快な登場人物たちに会うために電子書籍版を購入した次第だ。
奇跡のリンゴ
書店で一度目にしてから、頭から離れない表紙。歯の抜けた農家のおじいさんが農園をバックに、満面の笑みを披露している。そして、タイトルが奇跡のリンゴ。これは買う。奇跡のハードルを上げに上げたその答えを早く知りたい。
もっと、やめてみた。「こうあるべき」に囚われなくなる暮らし方・考え方
何度か文章で断捨離系のものは噛じったが、こういうエッセイは分かりやすく、すらすら読めるかなと。読むというより、眺める感覚に近いかもしれないが、そういう生活本こそ肩肘張らないスタンスがいいのだと思う。
革命のファンファーレ
言わずとしれた、時代の風雲児のキングコング西野の代表作。いや、失礼。
「えんとつ町のプペル」に次ぐ代表作だ。1万部売れば大ベストセラーと言われる、絵本業界でなぜ彼は32万部も売ったのかというところも簡単に解説されている。彼いわく、大ヒットするしかない状況を作り上げ、綿密に様々な要素を積み上げていったという。
そのほか、革命と冠する本書の勢いに負けずに、独自の理論を展開している。どれも説得力があり、独創的であることから、彼が本当に必死に考え、答えを出した結果であることが分かる。書評の熱量が他とちがうのは、まさに今私は本書から読み始めているからだ。もっと勉強させていただきたい。
最後に
3連休最終日の夜に散財したので、ここに記録させていただいた。電子書籍は、平気で定価より4〜5割安くなっているから良い。その分、ポチッと安易にワンクリックしてしまいがちである。わたし的には本の衝動買いは肯定派である。
世の中的には、キンドルストアやアップルストアで本を買う人が多いのだろうか。
私が愛用しているのは、そのどちらでもないソニーのリーダーストアである。スマホがXPERIAだということで自然と使い始めた。つまり、もう2年以上もお世話になっている。数百円する雑誌のバックナンバーがまとめて無料になったりと、ユーザー特典が多少なりとも用意されているのはありがたい。
私は一年のうち、まったく本を読まない月となかなかに読む月がある。
今回の本の購入記録が好評であるなら、定期的にやっていきたい取組みである。
本は、読む前のほうが、自分の素直な気持ちを語れることが今回わかった。
少し前の本は、わざわざ新品で買うのは気が引ける。
かと言って中古で買うのも気が引ける。
そんなとき、電子書籍がちょうどいいな、と私はいつも重宝している。