書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

あえて、本を読まないという選択

 
  

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お金はある。時間はない。
だけど本を読んで少しでも自分の糧としたい
 
筆者自身、読書は習慣化しているし生活の一部となっている。今回はそれを踏まえた上で、読書とは果たして100%良いことなのか?とあえて否定的な観点から問いたいと思う。
 
 

本編-他人の本なんて読まなくていい

 

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意識高い系社会人による悩ましい葛藤。辛うじて読めたとしても土日のあいだ。おのずと土日はインプットのみで潰えてしまい、平日は完全に出勤日ときている。ゆとりあるときに、ほぼなにもできなかったという後悔に変わる。
  
読書に関して、以上のような時間浪費的側面以外にも、「本を読まないこと」という観点から見ていく。
 
テレビやSNS、新聞の書評欄等からのおすすめを受けて本が欲しくなる。書店に足を運ぶか、もしくはネットストアにて電子書籍版を購入するか。
 
私の場合は、本を買う際はその本の全体をみて、時間を注ぐ価値があると納得してから買うようにしている。となれば、おのずと書店で購入するという選択肢になる。電子書籍版は試し読みできるが、冒頭の数ページ分しか許容されていない場合が多い。中盤で面白くなるような本をも漏らさずキャッチするためには、書店で吟味するのが一番だと思っている。
 
そこで、タイトルをふり返る。
「あえて、本を読まないという選択」
 
目的の本がある。しかし買わない。書店にせっかく足を運んだとしても、ホイホイ買わないという、もう一つの選択肢。「本を読む」ということは、誰かが用意した「答え」を見るようなもの。超一流の著名人や社長、スポーツ選手。といった成功者が人生をかけて得てきた教訓を、たかが千円いくらかで買えてしまって果たしていいのだろうか。
 
答えはすでに己の中に眠っているということは無いだろうか
 
もしかしたら、自分の中にすでに「答え」があってそれに気づいてないだけかもしれない..
もしかしたら、今後の自分の人生の中で苦労し、いずれ掴み取れるものなのかもしれない..
 
人生の大義は自分で見つけてこそ価値があるのではないか
 
 
私の高校時代の数学教師に、他とは異なる変わった考え方をもつ人がいた。
 
分からなかったら答えを見てもいい。
 
答えが出ないものをいくら考えていても時間の無駄である。
 
泥沼化していくよりはさっさと答えを見て、途中式を見て、さかのぼり理解するように、と。 
 
少なくとも私は、それを繰り返していた私は、勉強にならなかった。問題にあたる→考える→わからない→答えを見る が本来のステップ。
 
この流れに慣れてくると
問題にあたる→わからなさそう→答えを見る 自分の頭を使わなくっても、答えだけを急ぎ、一つの作業として完結させてしまうようになる。
 
そもそも意思の弱い自分に非があるということは重々承知している。しかし当時私は、人は飴を与え続けられると、こうやって堕落していくのだと未熟ながら感じるところがあった。
 
 
本にとっても同じことが言えると思う。いっそう今は「本を読む」という行為が習慣化している分、よけいに問題である。読書とは「頭に効き人生に役立つ」と信じて疑わないもの。だから、すぐ手を伸ばす。日常の家具家電、趣味代に比べてうんと安く、持ち運びができ、金銭的・物理的理由で困ることもない。つまり、読書をすることのハードルは限りなく低い。本を読みたいと願うだけで、手に入ってしまうようなものだ。なんの障壁も存在してない
 
他人の人生のまねごとで終わる
人生を自分で招いている
 
本を読んでいる自分に酔っている
流行りの本だから手を出す
他人にすすめられたから読む
軽い動機、ほんの出来心
 
答えに目を通し、途中式を見知っただけで自分のことを「その問題の解き方が分かっている」と信じてやまない
 
ノーアイデアで本に手を出すことは
アウトプッターとしての自分を一瞬にして潰すことである
 
まず熟孝してから自分なりの答えを用意すること
 
インプッターとしての最低限の準備をもって、初めて他人の意見を吸収できると思うのだ
 
そうでなければ、
手当たり次第の読書とはただの野次馬がすることだ
 
一生、傍観者たるな
自分の人生において必要なものは他人の人生(経験)ではない
 
自分の人生の主役はあなたしか考えられず
あなたが座るべきは傍聴席でなく最前列の特等席であるべきなのだ
 
推奨する
あえて、本を読まないという選択を
 
 
  

番外編-それでも僕は本が読みたい

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喉から手が出るくらい興味そそられる本が出てきて、地球が逆回転でもし始めそうなときはまず何日か寝かせてみることだ
 
本のテーマに思いをめぐらす
 
待たされ焦らされている時間もまた、自分の思考を一段階上げてくれるような気はしないだろうか
 
購入に値するか?
時が来れば書店にて答え合わせ
イッツ・ア・スタンディングリーディング
 
投げかけるのは一つだけ
シンプルに問う
自分でもその本が書けそうか、否か
 
本のほうから
寄り添ってくれるまで待つ
 
これが
あえて、本をすぐ読まないという選択