書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

入社1年以内に5万人が退職するのは大学と企業が悪いと思う。

 

私も一端の現役就活生なので、そこそこのアンテナはそれなりに張っているつもりです。伊達に以下記事をかいてません。

www.kakukujira.com

 

2018年4月2日いや、平成30年4月2日。月曜日。この日は全国的に特別な意味をもちます。すべての新社会人が心躍る日なのではないでしょうか。いや、それらの方だけではありません。

 

新入社員を迎え入れる会社の既存社員の方も期待をされていることと思います。

「はぁ。これでやっと俺の激務も少しは楽になるかな」

「新卒の給料っていくらやっけ?聞いてみよ」

のような様々な期待が渦巻いているでしょう。

 

そして今頃は、新入社員と仲良く食卓を囲んで社食を頬張っていることでしょう。しかし、そんな夢を一夜で玉砕するかのようなトップニュースが舞い込んで参りました。

 

 

ニュースで読み解く

以前から新入社員は3年で3割が辞めると言われていますが、実は1年以内に結構な数の人が辞めます。厚生労働省の調査によると入社社員は1年以内で約5万人、つまり「10人に1人」が会社を辞めています。

どうも私は、三年で三割辞めるというインパクトだけが頭に残っていました。言葉のマジックかもしれませんが、それはきっちり三年で三割が辞めるとばかり思っていました。しかし実際は「入社1年以内」という条件下だと、5万人が辞めているようです。

 

さらに退職理由を聞いてみると、

エン転職による退職理由の調査で25歳までの若手社員は「やりたい仕事ではなかった」(25歳以下:31%、全体:16%)と「ミスマッチと断定した」からという理由が突出しています。まさに会社を見切ってしまったということ。

やりたい仕事ではなかった、という理由が最多で実に3割を誇ります。話は少しそれますが、私はスマホ最新機種のレビューを見るのが好きなのですが、この結果にとても既視感を覚えてしまいます。こんなスマホのレビューを彷彿とさせるからです。

 

「画面が大きすぎてポケットに入らないし、重たい、持ち運びづらい」

 

私はこのネガティブレビューに対して、いつもこうツッコんでます。

「いや、そんなの買う前から分かってたことやないか!」 と。店で触ってるやろと。

 

これと同じ事が、新入社員の間でも起きていると思います。退職理由の最多意見「やりたい仕事ではなかった」がそれを物語っています。「仕事内容くらい入社する前から分かってたやないか!」と言いたい気持ちはあるのですが、この場合に関してはこらえるべきかもしれません。それは次項でご説明します。

 

企業を知れない就活生

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「仕事内容くらい入社する前から分かってたやないか!」と言いたい気持ちはあるのですが、この場合に関してはこらえるべきかもしれません。

それは次項でご説明します。

 

それは新しく企業に入社する場合、圧倒的に就活生に提供される企業情報が少なすぎるという事実があるからです。

 

就活生の多くが次の要領で就職活動を行っているでしょう。

履歴書を送る、筆記試験、面接(2〜3回)

 

この中で就活生が企業を知るチャンスは一つ、面接しかありません。

あくまで私の体験談ですが、自己PR、志望動機、入社後したいことを喋らされるのは確実です。当然、その三つを面接で最高なものにするため、多くの時間をかけます。その結果、企業を知るという一番大事な部分がおろそかになってしまうのです。

 

そのくせ、企業は最後の最後に「何か質問はありますか?」と言う。

この最後の瞬間にしか、就活生は企業の生の声を聞くことはできません。

 

聞くとしても、3つも4つも聞くとシツコイと思われるかもとか、給与面や残業について聞きたいけど「こいつお金のために入社するのか?」等と思われたらどうしよう、という思考が交錯します。結局、「何か質問はありますか?」という唯一の機会を無に帰してしまうのです。少なくとも私は、このような人の目ばかり気にしていました。世間様、他人様、こわい。

 

大学は学問をするだけの場所なのか? f:id:marimoconnect:20180402112307p:plain

 以上述べてきたことと同じように私は、大学にも疑問があります。私が卒業したのは標準的な四年制の私大でした。進路部という、就活支援課のようなものが一応は設置されていました。

  過去の先輩方の晴れ晴れしい就活合格後記や、やたらと面接の練習を勧めたがるだけで、私はまったく「何かしてもらった」という思いを抱けませんでした。大学生は社会人の一歩手前の段階であり、ちゃんと自立して自分主体で動いて行かなければならない、ということは分かります。

 私は、一応私の進路担当をしてくれた先生に勧められた企業に応募して、面接も通り、先生のススメもあったので信じてそこに決めました。しかし、三年も経たずに私は辞めてしまいました。やりがい、給与、人間関係すべてにうんざりしてしまったからです。

 一社目のその会社が、大学の進路部に勧められて入った会社だったことを思い出し、ダメ元で、何か代替策(他の企業を紹介してもらうこと)は無いですか?と聞いたら「そんなお願い初めて聞いた」みたいなテンションで丁重にお断りされました。遠回しに、ハローワークに行ってください、と言われたような気がしました。

 

それ以来、私は大学というところは勉学をするためだけの場所であり、卒業生には何一つしてくれず、進路活動で一番重要視されるのは「卒業生の就職採用率」の一点なのだなということが良ーくわかりました。

 

とにかくふざけるな

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今朝聞いたラジオの中で、定年間近のDJの方が、「スマホ世代は点で物事を見ることには長けているが、線で見ることに関しては苦手ではないか?」という指摘をなされていました。それもその通りで、一理あると思います。

 

しかし、花は水と二酸化炭素が無いと生きていけないように、私達もせめて就活にかかる費用くらいはアルバイトで工面しますから、最高の一流企業に就けなくてもいいですから、せめて私達が生涯安定して就職できる環境くらいは整えてほしいです。

 

就活は「縁」 ?

落ちた企業からの「今回はご縁がなかったということで...」

は?ふざけるなよ

 

ぼくたちの人生って縁で生きていける程度のものなのでしょうか。

せめて社会、企業、大学といった不確定要素をなんとかしてください