書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

ボブという名の猫を観て涙止まらん僕

 


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✱以下、ネタバレ含みます。

 

映画"ボブという名の猫"を鑑賞して参りました。猫がとてもほしくなりました。あとギターも。

 

初めての方へ。ストーリーをご紹介します。

✱パンフレットより転載。

 

人生に目的を持てないまま薬物依存から抜け出せずホームレスとして日々を送る青年が、迷い込んできた野良猫ボブと暮らすうちに、セカンドチャンスを手にするイギリスの人間ドラマ。

 

原作のノンフィクション小説は世界中で500万部を売り上げた。愛くるしい猫のボブを狂言回しに据え、華やかなロンドンの街並みの裏側に隠れた低所得者層の窮状や、薬物依存者のリアルな現状を捉える。主人公を支えるケアワーカーや隣人たちとの交流にも心が温かくなる。

 

 

上記のあらすじを踏まえ、もう少し掘り下げてご紹介していきます。すでに本作を観られた方も、お楽しみいただけたら幸いです☆

 

 

 

時系列まとめ〜時間の無い方へ〜

 

①部屋の中で主人公ジェームズと猫ボブが出会う

②飼い主を探すが見つからず野生へ帰す

③友人バズに誘われ療養中にも関わらずジェームズは薬物に手を出してしまう

 

④病院で目が覚めたジェームズはケアワーカーに注意を受ける

⑤退院後アパートへ戻るとボブが部屋に戻ってきており感動し共同生活を開始

⑥ガールフレンド:ベティと出会いボブに次ぐ心の支えとなる

 

⑦相変わらず路上演奏で食べていこうとする主人公にベティが注意

⑧主人公がずっと隠し続けていた薬物依存症患者だという事実がバレてしまう

⑨ベティは距離を置き始める

 

⑩ベティの信頼を取り戻すため主人公はケアワーカーに断薬を申し入れる

⑪ワーカーは猫とガールフレンドができた主人公を認めて断薬を実行

⑫主人公、断薬成功でスッキリした顔になる

 

⑬11歳のとき見捨てられた家族と和解しベティの信頼も取り戻す

 ⑭『猫を肩に乗せ路上演奏する主人公の姿』を出版社がスカウトし執筆

⑮2012年のベストセラーとなりジェームズは自宅を購入しホームレスや動物愛護のための慈善団体で活動している

 

 

✱もちろんボブは今でも健在にゃん(=^・^=)

 

 

 

 

主人公と猫の出会い


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猫だけがお目当てで、映画を観ようと思っている方。それでも全く問題のない内容となっております。なので、私も"ボブ"にスポットを当てて、本作の魅力を語っていきます。

 

猫と主人公の出会いは、ケアワーカーが借りてくれたアパートで住み始めた頃に、窓から侵入するということで始まります。最初、主人公のジェームズはその時入浴中で、ガサゴソと台所の方から音がするので、かなりビビリながら、大声で脅迫をしていました。

 

「俺は銃を持っている!俺を甘く見るなよ!」 実際は持ってないんですけどね(汗)強盗が家に押し入ったと勘違いしていたので当人も必死です。

 

その頃、ボブはジェームズが置いておいたシリアルを袋ごとパクパク。この時カメラも小型カメラなのか、ちゃんと袋の中に設置されており、猫ちゃんのきれいなお顔を臨場感あふれる様子で楽しめます。

 

と、犯人の正体が分かったジェームズはホッとします。シリアルと一緒に置いていた牛乳も猫に与えます。ジェームズは薬物依存症患者なのですが、根はとても優しい普通の青年なのです。猫にとって、主人公は命の恩人!

 

ジェームズは言います。

「明日から、飼い主探さないとな」

さらに心優しい主人公は、飼い主がいるならその飼い主にもこの猫にも悪い、ということで飼い主を探し始めます。この言葉を発した後の猫は、どことなく寂しそうな顔をしていました。演技できる猫、かわいすぎます!

本作では、そういったボブの色んな表情も物語をたどる上でキーポイントになります。

 

一軒一軒、ご近所さんを尋ね回りますが、どうも誰も手を挙げないところから、野良猫だと知るジェームズ。

 

そこから肩乗りボブ&歌うジェームズの名コンビが誕生していくのでした...

 

 

 

 

男泣きしたのは僕です


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途中で一切、涙らしさなんてなかった僕なのですが、ラストで涙をこらえきれず、大号泣。両隣がご婦人だったため、なるべく音を立てずヒソヒソ涙をこぼしておりました。

 

途中で泣かなかったのも、ところどころギャグシーンがあってメリハリがちゃんとついていたからだと思います。

 

例えば

 

・ボブが動物病院へ連れて行かれたとき、診察の待ち時間に二人が何気なく患者(猫)の写真が掲示板に貼り出されていたのを見ていました。その中に重症患猫が勢揃いしていて、片目がパンパンに腫れていた白猫がいたのですが、名前は " ラッキー "でした。そこですかさず

主人公『この子はラッキーて言うんだ』

主人公『どうもそうは見えないな...』

 

 

つづいて

・主人公の部屋でクリスマスパーティ


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ジェームズはベディのために唄を歌っていて、ボブは夢見心地で今にも眠ってしまいそう。ここで主人公はベディにデュエットしようと誘う。ベディが一緒に歌うと、あまりに音痴だったので「ごろに"ゃー」と鳴いてボブは思わずソファから逃げ出してしまいました(笑)

 

 

等々。思わずクスッとなるシーンがあるのも本作の魅力です。薬物依存者、ホームレス、捨て猫。様々な問題が取り上げられていますが、いずれも現実の世界で起こっているものです。そういった問題に自然とふり向かせ、考えさせてくれたのも本作の功績と言えるでしょう。

 

 

劇中では、最終的に路上演奏から作家へとなり多くの人々がジェームズのファンになっていったのですが、一番のジェームズのファンはボブでしょう。

主人公が一人きりのときから、ずっと肩の上で、一番近くの特等席で彼の歌を聴き続けていたのですから。

 

 

こうやって、紹介記事を書いているうちにまた観たくなってきました。ツタヤ、いってきますね

 

 

 

by 角砂糖(●´ϖ`●)より。